初めての愛車が中古でボロだと不満を多く抱き、その後は車にこだわる様に、また、初めての愛車が新品で高級車だと不満が全く無くて、その後は車に無頓着になる様です。
私は、前者でした。
各車の詳しい解説は、また改めてします。
今回はダイジェストで。
初めての愛車
マツダのファミリアです。よく売れた赤いFF(前輪駆動)のファミリアではなく、その前の型FR(後輪駆動)のモデルです。親戚に20万円で譲ってもらったモノです。当時流行っていたベージュ色の車体で、約800kgの軽い車体を1400ccのエンジンで走らせていました。
自分の車があるのが嬉しくて、大学生で時間も山ほどあって、いつでもどこにでも出かけました。
そして、よくトラブりました。ぶつけたり、ガス欠をしたり、側溝に脱輪したり。
でも、磨きに磨いてピカピカにして乗っていた、かわいい車でした。
彼女の車
ファミリアと並行して乗っていたのがいすずのジェミニです。ジウジアーロの簡潔ながらも日本車離れしたデザインとよく目立つ空色の車です。乗用車にディーゼルエンジンもありだなと思わせたのも、この車でした。
彼女の車ですが運転手はもっぱら私。ターボが付いたディーゼルなのでトルクが太くついついスピードを出し過ぎて、よく取り締まりに捕まりました。
初めて北海道を1週間かけて巡り、北海道の魅力に取り憑かれました。
稼げるようになって
仕事に就いてボロボロだけどピカピカなファミリアから買い替えたのが、三菱のギャランです。
四輪駆動でガンガンのターボが付いたVR4というグレードが売りでしたが、初任の私にお金は無く、1.8Lのターボディーゼルのモデルを買いました。
色は高級そうに見える濃紺で、手入れをするとピカピカになります。しかし、車重が重くてジェミニで味わった爽快な加速感はなく、「牛」と呼んでいました。
奥さんの車
マツダのユーノス100。黄色い車に乗りたがっていたので、特注色のイエローパールの車を探して来ました。ツインカムの1500C Cのエンジンで乗り心地も硬く、スポーツカーってこう言うんだと、感心していました。アクセルを踏むと軽々と発進し、ハンドルも切った分だけ、スッと車が動く。エンジン音も気持ち良かったです。
後からペイントした様なイエローが、ライト部分に所々はみ出していました。でも、ワックスをかけるときに液体ワックス自体を弾いてしまうぐらいの良い塗装でした。
初めての外車
ついに外車!ついにベンツです。
「輸入車」と呼ばないところが、世代を感じさせます。ベンツの190D2.5ターボです。また、ディーゼルターボ。この辺りから分不相応な金遣いが始まります。ブラックメタリックの車体で下半分のサッコパネルがグレーでした。左ハンドルも初めてで、納車その日にタクシーとミラー同士をぶつけました。
流石のベンツ、何一つ不自由な所はありませんでした。でも、その分車に対するこだわり?興味?が薄くなって、、、愛着は湧きませんでした。でも、車に対する安心感はこれまでに感じた事のないものでした。
家族のために
双子の娘が生まれた事でベンツ190Dでは移動に困る様になりました。チャイルドシートの義務付けが始まった頃で、190Dの後席は狭過ぎました。でも本音はフォルクスワーゲンのヴァナゴンに乗りたかったこともありそうで、破格に安くトヨタが輸入していたドイツ製ワンボックスに乗り換えました。水色のメタリックがいい色でした。
今でこそ国産車でもワンボックス車にボンネットはありますが、当時はワンボックスと言えば前部が崖の様に切り立っていて、運転席の真下にエンジンのあるキャブオーバー型しかありませんでした。
内装はアルファードやヴェルファイアの様に豪華さを追求したものではなく、どちらかと言えばキャンピングカーの様に運転席・助手席が、後ろ向きになる、使い勝手に工夫を凝らしたものでとても気に入りました。
この車に乗っていた時代が恐らく一番幸せな時だったと思われます。
突然のお別れ
お気に入りのヴァナゴンとの生活も一瞬で終わりが来ます。
仕事の帰り道、一方通行を逆走して来た車が側方ど真ん中にぶつかって来ます。一発廃車になりました。
ヴァナゴンをとても気に入っていたので同じ車を探しましたが、新車での販売は終わっていて、同程度の中古車も見つかりません。泣く泣くヴァナゴンのキャンパー仕様の並行輸入車、フォルクスワーゲンのT4マルチバンを多くの差額を払って買いました。左ハンドルでエンジンはディーゼルターボの2.5L。3列目の座席を倒すと3人分のベッドになったり、車内側面からテーブルが現れたり。納得のいかない突然の出費ではありましたが、カーライフをより豊かにする物でした。
国の裏切り
当時、国の方針で排気ガスの汚いディーゼル車を追放する政策が着々と進んでいました。どんどん追い込まれ、国道の通っている陸運局管内では車検が通らない様になるという話が伝わって来たところで、可愛いT4マルチバンにお別れをする決心をしました。少しでも下取りの高いうちに乗り換えようと思ったからです。
若干の小金持ちであった私は、国産のトヨタのハイブリッド・クルーガーを買いました。それはそれは国産としては、お高い値段でした。
久々の国産車。柔らかい脚にふかふかなシート。3.3L+モーターの太いトルク。重い四駆ボディを気持ちよく加速してくれます。
ところがここで、国は裏切ったんです。ディーゼル規制はゆるゆるでマルチバンは規制外に。ハイブリッド車の補助金もクルーガーには適用されず、15万円は夢に。許さない!絶対に!
本格スポーツカー
ワーゲンの中古車展示場で一目惚れ。フォルクスワーゲン、シロッコです。クルーガーの重い車体にプアなブレーキに何回か怖い思いをしていて、家計が自分の思い通りになる時だったことも追い風で乗り換えました。
2LのツインターボエンジンもDSGというミッションも、とんでんない加速を感じさせてくれました。山の中の曲がりくねった道をどれだけ振り回しても平気で、車の性能って凄いと思わせました。同乗者にはタマッたものではなかった様ですが。
でも、4人しか乗れないのが、残念なところでした。
5人乗れれば、それでいい?
みんなで乗れる車を。アウディA3です。
シロッコからの乗り換えで5人乗れて、シロッコのスタッドレスタイヤを履けて。安直に誤った車選びをしました。アウディなのに四駆でない。何よりもブレーキの悪さ。踏んでも効かない、強く踏むと強く効き過ぎる。駄目ブレーキの典型です。
さらに娘二人は遠くに就職してしまい、5人で乗ることはもうない。
なのに、結構長く乗っていました。
今度はじっくり選びたい。
万能車でいい色
アウディはやっぱりクワトロ。じっくり選んだ車はアウディA5。今度こそクワトロ、オンロード四駆です。内装はベージュの革で外装は水色の不思議なパール。光が当たると金色に光るお洒落な色です。クーペスタイルがスポーティで、なおかつハッチバックの様にテールゲートが大きく開く。家のプチリフォームの材料を運ぶのに大活躍でした。ただ、あまり知られてませんが、4人乗り。シートベルトも4人分しかありません。これが、たまに傷。
二度目の一目惚れ
フォルクスワーゲンのアルテオン。今乗っている車です。基本、外車は中古が安くてお得と考えている私ですが、中古車が無ければ仕方がない。でも新車はお高い。使いやすい上に見た目もお洒落な4ドアクーペ。FFベースながら四駆です。280馬力のターボエンジン。安全装備、運転アシストフル装備。終の住処ならぬ、終の車です。
まとめ
免許を取ってから車をいじり回してベンツに憧れ、憧れのベンツに乗ってはつまらないと思い、家族の人数や生活の様子に合わせてクルクル車を替えてきました。
それぞれの車の細かい感想・解説そして思い出は、また機会を改めて。
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